どうもAlissaです。
今回の記事は以下の2つの続きになりますので、まだお読みでない場合はこちらから読むことをオススメします。
今回の記事も長いですがぜひ読んでいっていただけたら嬉しいです。
おさらい
前編の記事では、三角形の連鶴と、正四面体の連鶴を作成しました。
中編では、菱形の鶴を使えば効率よく三角形の連鶴を作ることができるというお話をしました。
後編の今回は、正四面体を作る際に効率化可能な箇所についてお話ししたいと思います。
正四面体の裁ち方図の改良
前編で正四面体を作る時には、このように2つの三角形を重ね折りしてくっつけて・・・を繰り返していました。
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菱形鶴を使った場合ではこう。
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この重ね折り、無駄ですね!
わざわざ2つの三角形を重ねることをしなくても、最初から2つくっついた状態の紙を用意すればいいのです。
つまりこのような裁ち方図で折ればいいということです。
菱形3つから成る六角形が、横に2つ繋がっています。
この図のグレーの線が鶴の両翼、すなわち図形の辺に相当しますが、
この形になっていることがわかると思います。
このような裁ち方図は一枚の紙に落とし込むことができるので、
上のように2つ三角形を重ね折りでくっつけて・・・ということをせずとも、
一枚の紙でこの図形を作ることができちゃいます。
さらに、正四面体にするために、もう一つ三角形を重ね折りしていましたね。
これも、さらにくっついた状態にしてしまいましょう。
裁ち方図はこんな感じです。
先ほどの裁ち方図にさらに六角形が1つ繋がっています。
グレーの部分だけを抜き出してみれば、
やはりこのような形をしていることがわかります。
もちろんこの裁ち方図も一枚の紙で作ることができます。
そしてここから、下の2つを重ね折りして立体的な正四面体にしたんですよね。
その重ね折りについても裁ち方図に書き表すとこうです。
左右反転した番号がついていますがこれは、
1番の2つの菱形を、数字の上下左右が一致するように重ねる、という意味です。
つまり、
赤の矢印どうし、青矢印どうしが重なるように折るということです。
真ん中でパタンと畳んで、縦にしながら重ねるイメージですね。
1番の菱形にある黒丸(鶴の頭部を表す)どうし、重なることもわかるかと思います。
ここまでの改良で、前編では3枚(3色)の折り紙を用いて作った正四面体を、
裁ち方図上で一枚の紙で表現できることがわかりました。
それでは今から、改良版の正四面体を実際に作ってみましょう!
正四面体を作る
今回はダイソーで見つけた幾何学模様の折り紙を使っていきたいと思います。
紙が白いので背景は黒画用紙を使っております。
さて、こちらの紙を先ほどの裁ち方図のように切り出します。
60°の正三角形タイルが敷き詰められている模様なので、楽に切り出せますね。
切れ込みを入れるとこうなります。
それぞれの菱形の長い方の対角線を折っておいて、(裁ち方図のグレーの線を折ります)
これは鶴の両翼はこの向きで折るのだと頭の中で想像している感じですね。
さて、鶴を折っていきます。
真ん中一番上を折り、
真ん中2羽で三角形ができ、
左右端の2羽までは普通に折ります。
ここから、残っている2つの菱形で重ね折りをして1羽の鶴を折りあげます。
この図の1番をひねって重ねるわけですね。
ただ、なんとも申し訳ないのですが、この重ね折りをする瞬間の写真を撮っていなかったので、そのまま完成写真になります。
少し角度を変えて
いかがでしょうか!
これが菱形鶴による正四面体の連鶴です!
前編で作成した、正方形による正四面体の連鶴と比べてみていかがでしょうか。
1羽1羽の形がシャープなので、より立体感が際立っていますね。
もちろん、先ほど言ったように一枚の紙で作れるようにしつつ、重ね折りの数を減らしているので、無駄な部分がかなり少なくなってます。
作品の見栄えは上がり、作成の負担も減らせて一石二鳥です。
こういう省エネ、どの分野でも大事ですね。
さらに、こちらのような正四面体のユニット折り紙を用意します。
このユニットは布施知子さんのこちらの書籍に掲載されているものを使わせてもらっています。
折り方などの詳細が知りたい方はお買い求めください。普通に色々便利だし楽しいです。
このユニットを先ほどの連鶴の中に埋め込んじゃいます。
形をわかりやすくするためと型崩れ防止のためです。
真上から
正四面体の形がよりくっきりと浮かび上がって見えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
3回にわたる立体連鶴の作品紹介ですが、めちゃくちゃに記事を書くモチベが上がらず、3ヶ月ちょっとかかってしまいました。
なるべくわかりやすく、なるべく詳細に・・・など考えながら図を作ったり補足で鶴を折ったり。
記事を書いては休憩したり、書き直しては別のことをやり始めたりと、なかなか進まない手のかかる奴らでした。
どうしても、これまでと違って新しい事柄が出てきつつ、それでいてパッと見で理解し辛い立体図形ということで、慎重にならざるを得なかった訳です。
ただ、逆に言えば重要なことはほぼほぼこれで書き切ったので、
これ以降はこの記事たちを参照する形で進めていけるってスンポーです。
この立体の連鶴ですが、
もちろん(?)僕個人の完全オリジナルってわけではないです。
他にも僕以上にいろんな立体連鶴作品をあげておられる方はいらっしゃいます。(面識もないですので名前をあげるわけにはいきませんが)
僕としては、そういった方々のパクリをしたいわけではなく、なるべくオリジナル色を出しつつ活動したいので、
例えば、「裁ち方図を含めたこのブログの記事そのもの」に関しては、一応僕の作ったものの一つと考えてもいいんじゃないかと思っております。
まぁ、今回の正四面体であれば簡単に思いつくようなものですから、
これ以降はもっと難しく多様な図形をモチーフにしたオリジナル作品を紹介できればなと思います。
おまけ
それから、近いうちに準備が整いそうなので、先に宣伝しておきます。
こちらの記事で話題にしましたが、鶴を使ったアクセサリーをオンラインショップで販売していこうかと思っております。
とりあえず今は、こんな感じのピアスを色や柄を変えて量産しているという段階です。
アクセサリーの種類やラインナップは、順調に販売が進めば増やしていこうかなと思ってます。
ショップを開設した際はこちらのブログでも紹介するので、楽しみにして頂けたら幸いです。
以上で今回の記事は終わりになります。ここまで読んでくださりありがとうございました。