Alissaの見聞録

Alissaの見聞録

紙を折ったり夜空を眺めます

連鶴 三角形と正四面体 前編

どうもAlissaです。

今回は以前まで作品紹介をしていた秘傳千羽鶴折形から離れて、自分が今色々画策している作品群の方へシフトしたいと思います。


今回は、目次と見出しをつけてみることにしました。
こうする方がGoogle検索にかかりやすくなって閲覧数も伸びるよ!っていろんなサイトに書いてあったので、カスタマイズを重ねてなんとか形にしました。
ブログに慣れてなさすぎてかなり苦労したのは内緒
以前の記事にも目次や見出しを後付けで更新するかもしれません。 

 

 

秘傳千羽鶴折形から「鼎」をアレンジしていく

鼎ってなんだっけ

まず、もう一年くらいも前の記事にはなりますが、こちらの記事を読んでいただけると、今回の話がスムーズに理解できるかと思います。

mkfalissa.hatenablog.jp


この記事で紹介した「鼎」は、こんなように3羽の鶴の尻尾とくちばしが互いに繋がっているような作品でした。
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とても可愛らしいですね。ウフフ。

この時の裁ち方図(作品を折る前の設計図のようなもの)は

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こんな風になっていました。
黄色線が切れ込み、灰色線が両翼、黒丸が3羽の鶴のくちばしになる予定地、そして赤丸が中心に存在する右下と左下の正方形どうしを重ねて折る、というものでした。


この鼎は、3羽がくちばしと尻尾で輪を作っている所に趣のある作品ですが、何も、3羽が作る輪はこうでなくちゃならないわけではありません。
他の連鶴作品全てに言える事ですが、翼、くちばし、尻尾、これらは別に決まった繋がり方をせずとも良いわけで、色々自由にパズルのように組み合わせていくのもまた楽しみ方の一つです。

「この鼎は、別の繋がり方はないだろうか?」


こんな思いで、作品をアレンジ、派生作品の創作を行なっていきたいと思います。

一番簡単なアレンジの方法

先ほどの裁ち方図において、ちょっとだけ変化を加えます。

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先ほどの図と比べてもらうと、灰色の線と黒丸の位置が変わっていることがわかるかと思います。
逆に、赤丸の位置と、黄色の切れ込みに関しては変わっていません。


実はこのように裁ち方図を変えることで、くちばしと尻尾ではなく、翼どうしが繋がるようになるんです。


裁ち方図だけ見ててもしょうがないので、実際の作品の場合どうなるのかを見ていきましょう。

三角形を作る

今回はこの美濃和紙を使います。落ち着いた色合いでとてもいいですね。3色あるのはあとで使うからです。楽しみにしててください。
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赤色のをまず1枚使います。裁ち方図のように切れ込みを入れまして。
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灰色線の部分に折り筋をつけておきます。ここの斜め線がそのまま鶴の両翼の向きになります。
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つまりはこの時点で、なんとなくこんな風に鶴を作ろうかな・・・と頭の中で考えているわけですね。

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上2つだけ先に折ってしまいます。
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この次は元の鼎と同じく、下の2つを重ね折りします。
重ね折りについては以前の鼎の記事の時に初めて解説しました。が、その時の記事の内容は、

4分割されたうちの下の二枚を重ねて折ります。重ね方は、くちばしに当たる部分の黒い丸、翼の両端に当たる灰色の線がそれぞれ重なるようにします。
つまり、例えば右のほうを時計回りに90度ねじりながら、左のほうに寄せる、というイメージですね。
しかしこの時、当然上の二枚も引っ張られることになります。重ねた結果、
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こんな風に(見辛いですが)立体的になります。 

ちょっと何言ってんだかよくわからないですね。
友人に「この文と図理解できる?」って聞いたら「できるわけないじゃん」と言われてしまいました。まあそうだよね。

改めて、ちょっとは重ね方がわかりやすいかなって思える動画を撮ってgif化しました。(はてなブログには動画を埋め込めないので)
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こんな風にねじりながらピッタンコさせるんです。わかりましたか?わかれよ!


これを先ほどの2羽折った状態で重ねた時のがこちら。
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この時点で、重ねた2枚が作る正方形の横方向の対角線がちゃんと上のそれぞれの2羽の翼とくっついていることが確認できます。

この横方向の対角線が両翼になるよう残りの正方形を折りあげれば、こんな作品が出来上がります。
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斜めアングルから
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先ほどの鼎と比べて、繋がっている場所の違いがわかりますでしょうか。

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僕はこの派生作品を「三角形の連鶴」とか呼んだりしてます。上から見た時、3羽の翼で三角形を作っているからです。
元の鼎ももちろん三角形の輪を作ってますが、僕は基本的にはこの派生の方を三角形と呼んでいます。

なぜなら、くちばしで繋がるより翼で繋がる方が強度が上だからです。

それはとりもなおさず、これからこの「三角形の連鶴」を使って、色々と遊んでいくのに適しているからに他なりません。

三角形の連鶴を使って遊ぶ

さぁ、出来たこの三角形の連鶴を使って、「図形遊び」をしましょう。積み木を使って組み合わせていくようなものです。
今はまだ三角形しか手持ちがありませんが、それでもできることはたくさんあります。

三角形をくっつける

例えば、先ほどのような三角形をもう一つ作ります。ここで先ほどの美濃和紙の青色登場です。
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2つの三角形で出来ることといえば、「辺と辺をくっつける」ことでしょう。つまり、

これを
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こうです。

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そしてこの、辺をくっつける作業は、連鶴の世界でいえば、「重ね折りをする」ということと同義になります。


それぞれの1羽を一旦開きます。
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そして、重ねます。

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重ねた2枚を、折りあげます。すると、

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2つの三角形をくっつけることが出来ました!
別角度からも。
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まだまだ遊びましょう!

さらにもう1つ三角形の連鶴を用意します。
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同じように1羽ずつ元の正方形に開きまして…
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重ねます。
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折りあげます。さっきの状態から180度回転してますが心の目で見てください…。
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この作品はつまり、これが、

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こうなったということです。
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これは面白いですよね!もともと1つの三角形だったものを、重ね折りをすることで別の図形に変形していくことができるというわけですから。
なんなら、こんな風に無限に繋げていっちゃうことも理論上可能ですし。

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それでは、どんどん増やして遊んでいきましょう!

正四面体に変化

まずは、重ねる鶴を正方形に戻して…おや?
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さっきの図でいうと重ねるのは両端の鶴のはずですが…なぜ下の鶴を開くのでしょう?
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そしてこの
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2枚を
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重ねて
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しまい
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ました!
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そしてそのまま、重ねた2枚で鶴を折ると・・・!

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なんということでしょう!鶴が正四面体のように繋がっているではありませんか!

出来上がったこの作品について、深く見ていきましょう。

正四面体を鑑賞する

正四面体とはこんな感じのティーバッグみたいな立体図形のことです。この図形は6本の辺(=線分)を持っており、この線分に当たる部分に鶴の両翼が配置されている状態です。
正四面体

正四面体 - Wikipedia

今回、三角形を3つ用意したのでもともと鶴の羽数は9羽でしたが、重ね折りをすることで最終的に6羽の鶴が使われていることがわかります。
(通常、1回重ね折りを行うと全体としての羽数が1減ります。今回は3回重ね折りをしたので3羽減ります。)
つまり、正四面体の辺と鶴が一対一の対応をしているということですね。


正四面体の頂点方向から角度を変えて見てみます。
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糸で吊るしてくるくる回転させてあげれば、ちゃんと正四面体の形をしているのがわかりやすいかと思います。

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まとめますと、

三角形の連鶴を3セット、重ね折りをすることで、立体図形である正四面体の連鶴を作ることができる

ということがわかりました。

まとめ

今までの連鶴作品は、自然のものや人間の情緒などを表現していたものがほとんどでしたが、
見方を変えるだけでこのように図形なども表現できてしまいます。

連鶴というのは「どのように繋がるかのみ」が1つ1つの作品を特徴づける要素になっています。

なので、作り手の思いつき次第では千差万別、いや、無限大の作品群を生み出すことさえ可能です。

それは、この図形連鶴でも同じです。

無限大、とまではいきませんが、この世にはとてもユニークな図形たちがゴロゴロと転がっています。

それらを、連鶴で表現できるということ、素晴らしくないですか?


僕は小さい頃から幾何の類のものが好きで、算数でも図形の問題はかなり得意でした。
それはひとえに折り紙が好きだったことに起因しています。

折り紙が好きだから幾何が好きだし、幾何が好きだったから折り紙を好きだったのだと思います。

幾何×折り紙でいうとユニット折り紙というものがあります。
昔は僕もユニット折り紙をひたすら作っていた時期がありましたが、最近は体力の衰えから全然作れていません・・・。(めちゃくちゃユニット数作らなきゃならないんだもん!)


とにかく、僕はこういう折り紙作品が好きということです!
今後、このような作品たちもこのブログで紹介していきたいと思います。



いかがでしたでしょうか。
記事の長さはかなりのものになってしまいましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。

そして、みなさんお気付きとは思いますが、タイトルに前編とあります通り、
実はこのお話には続きがあります。今回の記事以上に長くなるお話が。
近いうちにその記事もあげたいと思いますので、もしよろしければそちらの方も読んでくださると、とても嬉しく思います。


以上で今回の記事は終わりになります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

変わらず生きていく話

あけましておめでとうございます。Alissaです。


2020年あけてから最初の記事が四月の終わりってどういうことですか? 

サボってたんじゃなくてですね。忙しかったんです。


またかとか言わないでください。
忙しくない大学院生なんて存在しないですから。。。 


自分の研究だけじゃなく、外部機関との共同研究を二つも抱え、それらを全て3月までに片付けなきゃならない苦痛といったら。

大学受験の次くらいに精神病んでましたね確実に。


おまけにその研究たちと同時進行で就職活動もしなければならなかったので、さすがにこの時ばかりは一日が24時間であることを恨んでました。

研究が一旦全て落ち着き、じゃあ就活に本腰入れてやるぞー!と意気込んだところで新型コロナウイルスによる非常事態で環境が激変。

企業説明会はおろか、面接も全てWebのみで行う・・・。
お家でひたすらエントリーシートをぽちぽち書くだけの毎日・・・。

幸いなことに現段階で就活はある程度落ち着きました。
まだ全て終わったわけではないですが、ひとまず安心できるところにはなりました。



という訳で、研究、就活、コロナウイルスの三重苦でこの4ヶ月があっという間にすぎてしまったので、記事が書けなかったんですよということでした。コロナウイルスに感染した訳ではないのでご安心を。

なんとか今は余裕ができたので、生存報告を兼ねてこの文を書き留めています。




本当は、このブログを始めて1年が経った時に何か記事をあげようかと思っていたのに、忙しすぎてそんなことしてる場合じゃねぇ!状態でした。

その時に書こうかなと思っていたことも、いずれ時間ができたら書こうかなと思っています。


折り紙の方も、実は紹介したい作品のストックがいくつもありまして。(忙しいと言いながら折ることだけはやってたんですね、気分転換に。)

写真撮って記事書いてすればあげられるんで、頑張りたいですね。他人事。



twitter見てくださっている人は知ってるかもしれないんですが、
実は最近、折り紙を使ってアクセサリーを作り始めたんです。


UVレジンっていう樹脂で折り紙をコーティングして、ピアス金具をつけただけのものですが、だいぶきゃわたんな感じに仕上がってるかなと思ってます。

特にこれが結構お気に入りです。
もしこのピアスが欲しいという方がいましたら差し上げます。可愛がってください。
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折り紙×アクセは他のハンドメイド作家さんも作品を作ってらして、これだとまだ僕のオリジナリティが出せてないなということで、

こういう試みも今挑戦してます。連鶴×アクセはおそらく世界初なんじゃないかと!

今後これらのアクセについても完成したらブログで紹介していきたいなと思ってます。

これを機にハンドメイド界隈の人とも交流の輪を広げるぞ〜!





以上が僕の空白の4ヶ月の近況です。

この期間中、全く記事をあげていないにも関わらず、なぜか毎日コンスタントに訪問者がいらしたようで、
本当になぜか、四月の総アクセス数が100回を超えていました。
日によっては一日30件アクセスされていたりで、何も記事あげてないのにどうした???いや嬉しいけども???という感情です。

ありがたいです。そしてありがたい以上に申し訳ないです。さっさと記事書きます。



皆様もどうかお体には気をつけて、お家で暇な時は折り紙を楽しんでみてはいかがでしょうか。
それではまた。

光を見つける話

こんばんは。Alissaです。

2019年も最終日になり、今年の自分は何をしてたかしら、と回顧に励んでおります。

しかし、「今年こそは新たなことにチャレンジするぞ!」と息を巻いてみるものの、蓋を開けてみればやれ忙しいやれ今じゃないなどとほざいて結局何もしてこなかった毎年の通例が今年もまた訪れていたのだと思うと悲しくならざるを得ません。

僕自身は無為な生活そのものは全然苦じゃないどころかそれを楽しみさえしてるのですが、いかんせん、『人生楽しまなきゃ死んじゃう病』の人々が周りにあまりにも多すぎるせいで、落差で死にたくなるのです。


じゃあ今年は君は何もしなかった年なのかい?と聞かれるとそこまで何もしてなかったわけでもないんです。

友人と旅行に行ったり、地元周辺で遊んだり、今年は自転車に乗らなかったけどその代わりの散歩だったり。
大学院では他の研究機関から研究を押し付けお願いされたり。
チャレンジで言えばこのブログを始めたことも一つかな。

そして、少ないながらも色んなことをしてきた今年、人生の目標の一つをやっと達成することができたのです。

それが
3大流星群を1年で全て観測すること
です。

 


僕は小さいころから宇宙に興味を持っており、天体や流星群の観測が趣味なんです。
特に、3大流星群と呼ばれる「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は毎年かならず観測するようにしてます。

しかし!僕は空に感謝し大地に感謝し海に感謝し命に感謝し神に感謝し、平身低頭の思いで常に観測をしているにも関わらず、お星さまはなかなか僕にほほえんでくれないのです!!!!
僕が観測をしようとすると高確率で天気が曇りになるのです!!!!!
雨になるならまだ諦めがつきます。外に出るまでもなく観測は不可能なので。
しかしなまじ曇りになってしまうせいで「もしかして晴れたら見れるかも!」と淡い期待を抱かせて僕を外に連れ出そうとしてくるのがお天道様の厄介なトコロ。それでいてちゃんと晴れないので、必ず僕は地団駄を踏むようにして帰路につくのがお決まりとなってしまっていました。

もちろん晴れる日もあって、かなりの好条件で沢山観測ができることもあります。だからこそ毎回が毎回ツイてないってわけではないのが余計悔しいのです。


そんな趣味への熱意と不幸度が比例する僕も、先ほど言ったように遂に3大流星群全てを1年の内に観測できたのです!ほとんど曇ることなく!

いやほんとに長かった。。。
毎年どれかしらは曇るもんだからもう自分は天体観測の神(誰?)に見捨てられたのかと思っていたから。


そんな往年の悲願を今回すこーしだけ語っていこうかなと思います。

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群は1年の一番最初、年明けすぐの1月3日~5頃に極大(流星の発生数が一番多いタイミング)を迎えます。こいつは「出る」年と「出ない」年がかなり揺らいでいて観測数も安定しません。そのかわり、「出る」時はものすごい数の流星を観測できるので僕はお気に入りです。
冬なので乾燥していて曇りになることは少なく、空気が澄んでいるので星の光も良く届きます。
観測時に寒すぎるという欠点があるものの、車などで街明かりのない郊外に出向けば比較的高確率で流星を見ることが出来るでしょう。
お天気キャスターみたいな話し方になってしまった。


僕は今年のしぶんぎ座流星群は、友人と3人で、千葉は銚子市にある犬吠埼という場所に行ってきました。チーバ君の耳の先端です。

友人に車を出してもらい、楽しいドライブの時間です!

と思いきや、目的地に着く前に僕が車中から流星を見てしまい、抜け駆けするな!と非難轟々でした。
めちゃくちゃでかかったんだもん!見逃す方が難しいもん!

犬吠埼に着く前に、九十九里浜に立ち寄って、空がどんなもんになっているか確認しました。
するとどうでしょう!一面に広がる星空!
僕は何度も流星群の観測のために九十九里浜に来ていますが、それでも毎回この大パノラマには圧倒されます。
いったんそのまましばらく空を見上げることに。浜に打ち寄せる波の音を聞きながら観測をして、30分で5個くらい見つけることが出来ました。
この日は新月だったので、月の光に邪魔されることがなく観測が出来ました。
満月とかだと意外と光が入ってきてしまってよろしくないのです。

そして友人が持ってきてくれていたカメラで夜空をパシャリ。
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中央に冬の大三角形、その右にオリオン座、そしてその他もろもろの星々がちゃんと映ってて大満足です。
展望台に並んでる3人の右端で腕を後ろにぶらぶらさせてるのが僕です。

体が冷えてきたところで車に戻り、本当の目的地犬吠埼へ向かいました。

犬吠埼に到着すると暗いなんてレベルじゃないほど明かりがありません。
車を降りるとさっきよりも一層際立って星の光が輝いています。

残念ながらここではむしろ暗すぎてうまく写真を撮れませんでした。悔しみ。
しかしその分かなりの数の流星をみることができました!
単位時間当たりの量で言えば、僕が見たしぶんぎ座の中では、近年で最も観測条件が良かった2014年と同等くらいだったと言えます!

やはりしぶんぎ座流星群は、期待して遠征すればそれに応えてくれる活発性があるので安心感があります。
残念ながら来年の2020年は極大時の月齢があまり良くなく、月明かりが視野に入り込んでしまうので、期待はできないでしょう。
そのかわり2022年は極大時に月が出ていないので狙い目です。

流星群を観測した後は少し仮眠をとって、日の出を見ることにしました。
この日は1月2日の夜半から1月3日の未明にかけて、だったので、初日の出ならぬ3回目日の出です。

みなさんご存じでした?初日の出が日本で一番早く見られるのってこの犬吠埼なんですのよ。地球の軸が実はちょっと傾いてるおかげで、冬のこの期間だけ北海道よりも早く日の出を拝むことが出来るんです。

2020年日本一早い初日の出インフォメーション | 銚子市


日の出を拝む場所は崖になってます。完全に火サス。
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そしてこれまた友人の写真で日の出をパシャ。
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お日様真んんん丸ですやん。

日の出を拝んだら車内で本格的に睡眠を取り、それからゆっくりと帰りました。

今回のこの遠征のおかげで、2019年の新年一発目から縁起のいいスタートをきれたので、とっても嬉しかったです!友人方々、どうもありがとう。

ペルセウス座流星群

全ての元凶

ペルセウス座流星群は8月の半ばころに極大を迎える、毎年安定した活動を見せる流星群です。火球(流星の先端の一番明るくなってる部分)が大きく明るいものが多く、簡単に流星を見つけることが出来ます。
なのですが!!!
活動時期が夏なので湿度が高く、雲ができやすいのです。僕が覚えている限りでは、ここ7、8年はほぼすべて曇りでした。
曇っていてはいかに明るいペルセウス座流星群だろうと観測は出来ません。今まで3大流星群を制覇できなかったのはほとんどこいつのせいです。

特に、2013年は近年でも絶好の観測条件が整っていたにも関わらず、僕が観測を始めようとした途端に一面の曇り空と若干の小雨が降ってきてしまって絶望しました。

それからも条件が悪いor曇りというのが続いていたので、愚痴もたまりにたまっています。



今年もまた極大日の天気は予報では曇りとなっていたので、正直諦めて家に留まっていました。
けれど、日付が変わったあたりで外に出てみると、なんと雲がなくなっているではありませんか!
またすぐ雲がかかってきてしまうこともあるため、急いで準備をします。

久々に巡ってきたチャンスなのだからなんとしてでも見つけてやるぞと意気込んで、地元周辺で観測するときにいつも使う場所へ向かい、観測を始めました。

しかし、曇りではなくなったものの、僕とペルセウス座との相性が悪いのかなかなか流星が現れません。
夏の夜ゆえ気温はちょうどいいので長時間の観測には適していますが、何も変化のない夜空を見上げ続けていると首も目も心もしんどくなってくるというものです。

到着から50分くらいしたところで、あと10分で一つも見れなかったら諦めて帰ろうと決め、呆然と空を眺めていた…その時でした

1つ、小さいけれど確かに流星を見つけることができました!
感動です。ひとしおです。ペルセウス座流星群を見ることができたのはかなり久しぶりなので感嘆の溜め息だって出てきちゃいます。

その後さらに30分くらい観測してもう1つだけさっきより大きいやつを見つけてこの日は帰宅しました。

本来ペルセウス座はかなりの数の流星を見ることが出来ます。
絶望的に僕の運がなかったので今回は2個だけでしたが、来年以降は晴れてなおかつもっと多くの数を見つけられるようになってくれたら嬉しいです。

また、このとき気まぐれにiPhoneで空を撮ってみたら夏の大三角形が映ったので、マイスマホ君をほめてやりました。
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めちゃめちゃダークノイズが乗ってますがiPhoneなら十分でしょう。心の眼で星を見つけてください。

ふたご座流星群

ふたご座流星群は12月の半ばに極大を迎える、ペルセウス座と並んで平均的な流星数が多い流星群です。
やはり冬なので、防寒対策をちゃんとしていないと本当に「死」と隣り合わせの状態での観測を余儀なくされます。
しかし、しぶんぎ座よりも活動が安定しているので、一年の中では最も安心して綺麗な流星を観測することが出来ます。

今年のふたご座は月がほぼ満月の状態で夜中の間ずっと空に浮かんでいるため、観測条件はかなり悪いと言わざるを得ませんでした。

けれども、ペルセウス座も乗り越えた今年の自分ならいけると信じ、またいつもの観測場所へと向かいました。

観測開始が日付が変わった1時ころからだったので、月はもうかなり上まであがっていました。
もう少し早くから始めていれば月は地平線近くで邪魔されずに済んだはずなので反省です。

しばらく観測をしてみるものの、なかなか現れません。寒いので早くしろ。
また今回はうちにあるカメラを持ってきていたので、流星を見つけるまで写真を撮ることにしました。

望遠レンズで撮った月
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オリオン座
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ペルセウス座(右)とプレアデス星団(左端のいっぱい星が集まってるやつ)
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ぎょしゃ座
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電線に被る北斗七星
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メインのふたご座は月が重なっていたので撮れませんでした。
ダーク処理もしてない1枚撮りなのでこんなもんですが、いずれ本格的に天体写真を撮ってみたいですね。

しばらくの間撮れた写真を眺めていたのですが、ふと顔をあげた瞬間に流星がさっと夜空を流れていきました。

突然の発見に思わず声がでてしまいましたが、ようやく1つ見つけることが出来ました。
写真を撮ったりしている間に1時間半くらいは経ってしまっていたので、結構嬉しかったです。

その後は、流星を写真に収めようとカメラを連続撮影モードにして、しばらく観測を続けていました。
広角レンズではなかったので画角が狭く、流星をとらえることはできませんでしたが、自分の眼でしっかりと15個ほど見つけることが出来ました。

1個おしいのがあって、北斗七星の方にカメラを向けて連写しているときに、まさにこの写真の右端くらいの位置で流星を見たときは叫びました。
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撮ってるときはは映っているかわからないし、寒いので家に帰ってから確認してみたのですが、映ってないのがわかったときはかなり悔しかったです。






皆さんも、宇宙って好きな人多いと思うんです。
星綺麗だよね、とか、単純にロマンがあるよね、とか。

僕ももちろんそのうちの一人です。星って、どうしても綺麗じゃないですか。
僕は、夜晴れていたら、基本的に夜空を見上げています。

その理由は「いつもそこに星があるから」です。

どこかの登山家みたいなことをいってるように聞こえますが違います。

星空は不変なんです。いや、これは正確ではないですね。
自分たちが生きているタイムスケールの間では星空は不変なんです。

もちろん、いま地球で見ている光というのは、遠い遠い宇宙のかなたの星から届いた光なわけです。
もちろんその星というのは絶えず運動しているため、昨日その星がいた場所にはもう何もありません。
つまり本来ならば昨日と今日、もっというとさっきと今とでは星空は変化して然るべきです。

それがなぜ起こらないかと言えば、宇宙がデカすぎて、その程度の差異などほとんど気づかないくらい変化が小さいからです。

それが、俗に言う天文学的時間、というものを経た後には変化が現れてきますが、そんなに長く人間が生きることは不可能です。

つまり逆に言うと、僕は常に変わる事の無い(ように見える)星空を見続けることで、自分の生きている時間というものを確かに感じ取っているのです。

なにやら不気味なことを考えているのだなぁと思ってくださってかまいません。
それでも僕は空を見上げ続けるので、もしかしたらあなたと同じ夜空を見てるかもしれません。最高に気持ち悪い。



はい。いかがでしたでしょうか。
すこーしどころじゃないくらい語ってしまいました。

今回は趣味である流星群観測について語りましたが、宇宙関係でも語れることはまだまだあります。
実はこの趣味のおかげで(せいで、ともいえるが)今大学院では宇宙物理学を専攻しているんです。どうです、理系オタク臭半端ないでしょ。


2019年も終わり、来年の自分もまた「新しい事に挑戦する」ことを目標にするだけして大してなにもしないんだろうなあ。

けれど、僕は「変わること」と同じくらい「変わらないこと」も大切にしています。

変わらない、確かな自分の中の光を見失わないように生きていきますので、来年もどうぞAlissaをよろしくお願い申し上げます。

連鶴 稲妻、青海波

どうもAlissaです。

前回お散歩記事を書いたら意外にも多くの人が食い付いてきてくれたので驚いてました。
そのほとんどは僕の前世の日記の読者(でいてくれてたはず)なので、あんなのんびりした文に懐かしさを覚えてくれたんじゃないでしょうか…!
さすがの僕も「あぁ、自分の言葉だな」としみじみしながら、投稿する前に何度も読み返してました。
今後また書きたい事柄が出てきたら、徒然なるままにいろんなことを書いていきたいと
思う所存でございます。



それでは作品紹介に移りたいと思います。

まずは『稲妻(いなづま)
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たくさん歩いた話

こんにちは。Alissaです。

たまには折り紙以外の記事も書こうかなと思ったので、久々に日記っぽく筆(?)を走らせてみようかなと思います。見聞を書いてなさすぎてタイトル詐欺だったのは否めない。

ブログってもっと砕けた感じで身の回りのこと色々書いてるイメージだったんだけど、始めたら始めたであんまり書けるような事柄がなくて悩んでみたり。
もうちょっとリハビリが必要だね。



今回は僕が好きな「道」のお話。


先週の日曜日の夜から祝日の月曜の朝にかけて、お散歩をしました。
そうです、夜中の間寝ずにずっと歩いてました。

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