Alissaの見聞録

Alissaの見聞録

紙を折ったり夜空を眺めます

たくさん歩いた話

こんにちは。Alissaです。

たまには折り紙以外の記事も書こうかなと思ったので、久々に日記っぽく筆(?)を走らせてみようかなと思います。見聞を書いてなさすぎてタイトル詐欺だったのは否めない。

ブログってもっと砕けた感じで身の回りのこと色々書いてるイメージだったんだけど、始めたら始めたであんまり書けるような事柄がなくて悩んでみたり。
もうちょっとリハビリが必要だね。



今回は僕が好きな「道」のお話。


先週の日曜日の夜から祝日の月曜の朝にかけて、お散歩をしました。
そうです、夜中の間寝ずにずっと歩いてました。

 


どういうことかというと、道が好きで、夜が好きだから夜に散歩をしたんです。説明になってない。

これは僕がいろんなところで語ってる話題の一つで「同じ道でも同じ景色にはならない」というもの。時間、季節、方角、心情、スピード、いろんな要素が複雑に絡まり合ってくると、見えてくる景色は全く違うものになってくると僕は思ってます。

いつも使ってる道だったとしても、歩いて通るか車で通るか、明朝に通るか夕暮れに通るか、そんな些細な違いでも新鮮な気持ちで景色を眺められると思うんです。

知ってる人はいくらかいると思うけど、僕は普段は自転車に乗ることが好きなんですね。ガチガチのガチ勢ってほどではないけれど、年1くらいで100km台のロングライドをしてたりします。
もちろん自転車のロングライドもまた道が好きだからという理由でやってますが、この話はまたいずれ。

自転車ではスピーディな景色の変化を楽しむことができるけど、歩いて通るとどうなんだろう。普段は出歩かないような時間帯だとどう違うかな?
こういう変化を感じてみたいと思ったので、
今回の夜散歩はそんな僕の持論というかわがままを、一人の犠牲者とともに楽しんだ記録になります。
 

事の始まりはしばらく前、彼女(誠に信じがたい事実ですが、僕にも彼女がいます。誠に信じがたいですが。)のKにこういう散歩どうですか?と提案したところ、二つ返事でOKをいただきました。OKというか、なんならKは散歩が大好きなので喜んでやりたいと申し出てくれました。いやもう嬉しいのなんのって話だけど惚気はまた別の機会にしよう。別の機会では惚気るのかよ。

僕とKは千葉県に住んでいるので、夜散歩の始まりはJR市川駅にしました。
なんでかというと、本当に適当です。
近所かというとそうでもないし、なにかが見たかったわけでもないし、なんかもう色々電車乗ってたらとりあえずここで降りるかってなってココをスタート地点としました。

駅に到着したのは夜23時。ここから夜が明けるまでひたすらこの近辺を歩き続けます。ちなみに目的地は一切決めません。足の赴くままに歩くというかなり苦行じみたことを僕らはやろうとしてるわけですね。アホ。

駅を降りたあと、どっちの方角に進むか迷ったので、8面サイコロをスマホアプリで用意して、出た目を方角に割り当てることで決めることにしました。
結局確か南西に進むことになったはずだけどなんかその辺りはあんまり覚えてない。

南西に進むと小さな商店街&住宅街に。昼に訪れれば通りの店はどこも開いていて賑わっているだろうが、夜はそんな賑わいの欠片は一切なく、しんとしている。

僕が夜を好きな一番の理由はそこにあります。
夜には人がいなくなり、道そのものが持つパラメータが直に浮き出てくるからです。
もちろん昼の景色も良いもの。人の流れや熱気が上乗せされた道は、それはまたかけがえのない一瞬の景色を切り取っているために、時折はっとさせられるほど美しい光景に出会うこともあります。
けれど、道そのものの魅力を見失ってしまわないように、人のいない時間の道とも、確かに触れ合っておきたいのです。


こういうこと言うと、「アスファルトに恋でもしてんの?」とか言われそうだけど、いやもうそれくらい変人認定されてでも良いからこの魅力を誰かに伝えたいんですどうかわかってくだしあ。


そんなこんなで住宅街を歩いていると、小道に野良猫ちゃんたちがいるのを発見。
僕らはにゃんこに目がないので野良でも構わずちょっかいを出しに行くことに。

しかし、3匹いる猫のうち2匹と戯れていると、目の前のお家からおばさんが出てきて、僕らと目が合いました。
硬直する僕ら。訝しがるおばさん。明らかに不審な男女が家の前で何かしようとしている場面ですから無理もありません。
しかし僕らが猫と戯れていることに気づくとおばさんは気を許したようで、挨拶をしてくれました。3匹のうち1匹はおばさんの飼い猫、もう2匹は野良だけどよく餌を与えている顔なじみの猫だったようです。
おばさんはミルクと猫缶の入った餌箱を持って出てきていて、ちょうど猫たちの”夜食”タイムに僕らが出くわしてしまったという形に。
そしてそのまま3人と2匹(1匹奥に引っ込んだ)でしばらく遊んでいると1時間も経過していた!遅くなっても申し訳ないのでおばさんと猫にお別れをして散歩を再開。
またいつか会おうね。名前ちょっともう忘れかけてるけど。


住宅街を抜けると少し広めの通りに。
通り沿いに歩いていくと大きな公園があったので早速入っていきます。何故なら僕らは公園が大好きだからです。子供心満載なんです。
ある程度の広場、なにやらストレッチできそうな器具、小さな川(水流れてなくて干涸らびてたけど)などなど。
この公園は夜じゃなくてお昼にもう一回来て遊びたいなと感じました。

お昼の公園
å¬å

市川大洲防災公園ピクニック広場|バーベキューレンタルのBBQ-PARK
BBQもできるそうなので地元では結構人気な場所なんじゃないでしょうか。


公園を後にすると、次は近くを流れる江戸川にいくことにしました。
自由気まま。けどそれが良い。

前日までの台風でぐちょぐちょになった土手を乗り越えると、半?パノラマの江戸川!
夜なので川と陸の境目が全くわからん!

意外と江戸川って川幅広いんだね。でも泳いで行けば割と渡れそう・・・?

しばらく河川敷に沿って歩いて、貸しモーターボート店の照明がくそまぶしかったり、京葉道路の高架下のトンネルが暗すぎてビビったり(僕は暗いところが苦手です)、突然二人で全力で50mくらいダッシュしたりしました。

河川敷は広いし人がいないしで色々やりたいことしまくれるのがとても良いですね。
こんな川の近くに住んでいたなら、小学生時代の遊び場所も専らこういうところだったんだろうなあと感じたり。


そのままどんどん歩いていた時、僕が爆弾発言をしてしまいました。
「このまま江戸川沿いを下って行けば葛西臨海公園に着くんじゃね?」
と、荒川と江戸川を完全に履き違え、間にある我らが浦安市を滅却するような一言です。もちろん江戸川沿いに進んだところで葛西臨海公園どころかディ○ニーランドにすらたどり着けるはずがありません。

この時我々は、「適当に歩いて進もうとしているのだからGoogleMapを確認しちゃうのは邪道」という謎の縛りを設け、しかもその勘違いに全くもって気づいてなかったために、無駄に江戸川を下り続けました。

途中には、あるはずもないのに「あれって葛西臨海公園の観覧車じゃね?」とかほざいたりしてました。あるはずもないのに。

 

そのまま下っていくと外環道につながり、外環道の横を、深夜なのによく車通るなあなんて馬鹿丸出しのコメントをしたり、ラブライブの歌を懐かしみながら歌って過ごしました。

その後、代わり映えのしない外環道の景色に飽きて来たので葛西にいくことを諦め(元から行けません)、横道に逸れて住宅街に足を向けました。


この時はだいたい1時半くらいで住宅街なのでさすがに歌うのをやめ、とりとめのない話をしながら歩いていきました。正直あんま覚えてない。人がいないのにやけに妖しい雰囲気の明かりがついてる神社に僕が近寄りたがらなかったことくらいかな。夜の神社ほど怖いものはないでしょ。

その後、お腹が空いて来たのでまずセブンイレブンに入るも、台風直後なので食料品の一切合切がなくなっていて諦め、しばらく先のローソンでは辛うじてサンドイッチがあったので購入。ハムとレタスの奴にしました。

次は、どこか座って食べられる場所がないかしら、公園とかないかな、と探すターンです。


しかし、ここからかなりの間このサンドイッチを食べられないまま歩き続けることになるとは思いもよりませんでした・・・。



通り沿いを歩いていても公園はなかなかみつからなかったのでここらでちょっと曲がってみるか、とフラフラ歩いて行ってしまったのが運の尽き。

あろうことか完璧な工業地帯の景色に早変わりしてしまった!

深夜の工業地帯を二人で歩くという、理想のデートスポットワースト1位としか言いようがない場所を、空腹のまま歩き続けました。
通りがかる人と言えばトラックの運ちゃんか、休憩中の夜勤の方ばかりなので違和感しかない。

けれど逆にそれが楽しくなって来てジングルベルを二人で歌ったり(僕らは楽しくなると季節に関係なくジングルベルを歌う習性があります。変。)、面白い動画をみたりしながら工業地帯を突き進みました。


しかしここまでくるともう頭も体もかなり疲れて来ているので、頭の中の地図とコンパスがバグり始めます
本来は東に進んでいるのに南に進んでいると勘違いして、見覚えのある景色を湾岸道路だと誤認してしまいます。しかしこの道路沿いにある線路は何!?
湾岸道路の近くには京葉線が通っているはずだけどこんな道路沿いだったっけ?

もう大混乱。地図でいうとこんな感じに勘違いしてました。

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こっちが正しいルート

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いやもう本当にお前さっき曲がったやんけって今になると思う。
ここでもまたGoogleMap縛りがきいてきてて、自分らに翻弄されてるなぁと落胆するばかり。

ちなみにお連れ様は地図が全く読めない子なので最初からどこを歩いているのかわかってません。使い物になりません。


よくわかってないまま右に(僕の頭の中では西に、本来は南に)進んでいくとまた見覚えのある景色が。
さすがに今度は間違うはずもない、二俣新町駅近くの湾岸道路の景色です!

しかし周りを見渡しても駅が見当たりません。どうして?

それもそのはず。さっきの地図を見てもらえればわかりますが二俣新町駅は湾岸道路を越えた南側にあります。僕らは本来のルートで
京葉線を南下して湾岸道路にたどり着いているので北側にいるのですが、頭の中では湾岸道路沿いに西に向かって二俣新町駅に着いたと思っているのです。

もちろんさっきの間違ったルートでも、東に向かっているならまだしも、西に向かっていたらこれもまたたどり着けるはずがありません。
何重にも勘違いしててほんとバカ。

ちょっとしたらこれって北側なんじゃね?と気付いたので、地下通路を通って南側に渡ることで二俣新町駅にたどりつくことが出来ました。

地下通路が完全にポケットモンスター初代に出てくるヤマブキシティのちかつうろだったので、BGMを歌いました。
特に目的地は設定してなかったにしても何かしらの駅に歩いて着けたのはでかいですね。

駅に着くとベンチがあったので、ようやくさっき買ったサンドイッチを食べることができました。
既に3時を回っていたのでそのまましばらくベンチで休憩(クソ寒かった)して、とりあえず次は西船橋駅に行くことにしました。


ここからはもう北に進めば西船橋に着くことはわかっているので簡単です。
フラグじゃないです。断じて。





・・・とか言ってたらやっぱり迷いました。

いやほんとに疲れてると自分がいまどっちの方角に進んでるのかまるでわからなくなりますから。
挙句の果てには180度間違った方向にすら進んでいたりしたので大変。渡り鳥とかみたいに体内に磁気センサーが欲しいです。

いろいろ話題も尽きてきてこの頃になるとお互いの幼少期や小中学校の話をしたりしました。
小学校だけでよく使われるあの専用の引き出し!あれなんなんすかね。


そんなこんなでなんとなく西船橋に着き、時間的にも総武線の始発電車があと20分くらいで出る時間だったのでここでゴール。
そのまま始発電車で帰りました。

近くのドトールのモーニングが7時からだったのでほぼ時間ぴったりに入ると、意外とお客さんがそれなりに居てびっくりしました。
朝からご苦労様です。僕はいままでご苦労してたけど。




はい。いかがでしたでしょうか夜散歩紀行。

僕は旅はかなり好きな人種なんですがいかんせんドケチなので、金のかからない旅しかしたがらないんですね。
電車や飛行機なんかで行く旅行は基本的に友達と行くときくらいで、一人旅の時はほとんど今回みたいに歩いて回ったり、上でも述べた自転車だったりを使います。
そんな、僕の一人旅のエゴに賛同してくれたKに感謝感謝です。

今度はどこをほっつき歩こうかな。でも自転車最近ロングライドしてないからそっちが先かな?


皆さんもどうでしょう夜散歩。普段通ってる何気ない道も、夜だと顔を変えて、素敵な一面を見せてくれるかもしれません。
そんな種々の道々を、僕は、命絶えるその時まで見続けていられればいいな、と願ってやみません。